〜世界を熱狂させた英雄たち、そして次の主役は誰だ?〜
「WBCには、いつの時代も“物語の主人公”がいる。」
松坂大輔の圧巻ピッチング。
イチローの魂の決勝タイムリー。
そして記憶に新しい、大谷翔平の二刀流伝説――。

出典:https://l-tike.com/
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、
ただの国際大会ではない。
国の誇りを背負ったスターたちが、
**キャリア最高の輝きを見せる“ヒーロー誕生の舞台”**だ。
2006年の第1回大会から約20年。
数々のレジェンドが生まれ、名場面が語り継がれてきた。
今回は、
大会の歴史を彩った中心選手たちを年代別に振り返っていく。
まずは――
すべての伝説が始まった、日本連覇の時代から。
第1章|2006・2009年大会 日本連覇時代
〜“侍ジャパン最強伝説”を作った男たち〜
今でこそ当たり前になったWBCだが、
2006年当時、この大会は「本気度が分からない新イベント」だった。
しかし――
日本代表がその空気を一変させる。
「この大会、本気で世界一を取りにいく」
そう世界に知らしめたのが、
エース・松坂大輔の存在だった。
松坂大輔(MVP)|“WBC=松坂”と呼ばれた絶対的エース
2006年大会。
背番号18は、まさに無双状態だった。
キレのあるストレート、鋭いスライダー、抜群の勝負強さ。
大一番で打たれない。
「負ける気がしない投手」とは、まさにこのこと。

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結果は大会MVP。
さらに2009年大会でもエースとして日本を牽引し、
**史上唯一の“2大会連続MVP”**という前人未到の記録を打ち立てた。
WBCの歴史を語る上で、
松坂の名前を外すことは絶対にできない。
この大会をきっかけにMLBレッドソックスへ移籍。
“世界に通用する日本のエース”を証明した瞬間でもあった。
イチロー|日本野球の象徴が生んだ「伝説の一打」
そして、もう一人。
WBC史上もっとも有名なシーンを作った男。
イチローだ。

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2009年決勝・韓国戦。
延長10回、同点の場面。
大会中ずっと不振に苦しんでいたイチローが、
センター前へ勝ち越しタイムリー。
バットを掲げ、雄叫びを上げる姿は
今でも“WBC最高の名場面”として語り継がれている。
「あの一打で日本中が泣いた」
そう言っても大げさじゃない。
スターとは、
ここ一番で物語を決める選手のことなのだと教えてくれた瞬間だった。
ダルビッシュ有|連覇を締めた最後のマウンド
そして最後に忘れてはいけないのがダルビッシュ有。
2009年、優勝を決めた最終回。
最後のアウトを奪ったのは彼だった。
若きエース候補が、世界一の瞬間を締める――。

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このシーンは、
「次世代へ受け継がれる日本野球」を象徴していた。
松坂からダルビッシュへ。
日本投手王国のバトンが渡された瞬間だった。
この時代が残したもの
2006・2009の連覇により、
日本は世界にこう印象付けた。
「国際大会で最も強い国、それが日本だ」
この“侍ジャパン最強伝説”こそ、
現在の大谷世代につながる原点である。
そして時代は次第に――
メジャーリーガーが本気で参戦する、
新たなスターの時代へと突入していく。
次章では、
ドミニカ共和国の怪物打線が世界を席巻した
2013年大会を振り返る。
第2章|2013年大会 ドミニカ共和国旋風
〜メジャーリーガーが“本気”を出した最強軍団〜
日本の連覇が終わり、
WBCは新たなフェーズへ入る。
(※日本は準決勝でプエルトリコに1-3で敗退)
それが――
「メジャーリーガー本気時代」の到来だった。
それまでどこか“調整モード”だったMLBスターたちが、
2013年大会で一斉に本気を出す。
その中心にいたのが、
陽気で、荒々しくて、とにかく強い――
ドミニカ共和国だった。
ロビンソン・カノ(MVP)|大会を支配した最強セカンド
今大会の主役は、間違いなくカノ。
打てば長打。
チャンスでは必ず打点。
勝負強さが異常レベル。
「打席に立つだけで怖い」
そんなオーラを放っていた。
結果は文句なしの大会MVP。
**WBC史上初の“野手MVP”**である。
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これまで投手が主役になりがちだった大会で、
「打者でもここまで支配できる」と証明した存在だった。
その年末、シアトルマリナーズと10年2億4000万ドルの
契約にサインをした。(今のレートで約300億)
ネルソン・クルーズ|止まらないホームランショー
そしてもう一人のキーマンがクルーズ。
とにかく打球が飛ぶ。
「それ入るの?」
みたいな当たりが、軽々スタンドイン。
準決勝・決勝でもアーチを連発し、
大会を完全に“ドミニカのショータイム”に変えた。

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▶ 無敗優勝という伝説
この年のドミニカ共和国、
実は 全勝優勝(8戦全勝)。
圧倒的すぎた。
陽気に踊り、歌い、そして勝つ。
「野球ってこんなに楽しそうなスポーツだったんだ」
そう思わせてくれた、
エンタメ性No.1のチームだった。
WBCが“世界大会”として完全に定着したのは、
間違いなくこの2013年からだろう。
第3章|2017年大会 アメリカ覚醒
「アメリカは本気じゃない」
長年、そう言われ続けてきた。
スター選手は不参加。
どこか“お祭り感”。
しかし2017年、
その空気が完全に変わる。
「本気で優勝を獲りに来たUSA」が、ついに現れたのだ。
マーカス・ストローマン(MVP)|魂の6回無失点
決勝のマウンド。
ボールを受け取ったストローマンは、
まるで別人のような集中力だった。
プエルトリコ代表として大会に出場する可能性も
あった彼は大会期間中、誹謗中傷を受けていた
それは、彼の母に向けられたものもあり。
怒りも込めた感情を秘めてマウンドに立った。

出典:https://the-ans.jp/
キレッキレのツーシーム。
強気のインコース攻め。
強豪プエルトリコ打線を寄せ付けず、6回無失点。
この快投で大会MVPを獲得。
アメリカを悲願の初優勝へ導いたヒーローになった。
▶ USAが優勝した意味
この優勝は、ただの1勝ではない。
「野球の本場が本気で取りに来た」
これがWBCの価値を一段階引き上げた。
ここからWBCは
**“真の世界一決定戦”**として認知されていく。
そして物語は、
史上最高のヒーローが生まれる次章へ――。
第4章|2023年大会 そして“大谷翔平の大会”へ
〜漫画を超えた二刀流伝説〜
この大会を、どう表現すればいいだろう。
ドラマ。
スターの共演。
すべてが詰まっていた。
そして最後に残ったのは、
たった一つの答え。
「これは大谷翔平の大会だ」
大谷翔平(MVP)|主人公すぎる男
打ってホームラン。
投げて160キロ。
最後はクローザー。
…いや、漫画でもやりすぎレベル。
決勝9回、最後の打者はマイク・トラウト。
エンゼルスの同僚対決。
フルカウントからのスライダー。
空振り三振。
グローブを叩き、雄叫びを上げる大谷。

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あの瞬間、
世界中が「映画かよ」と叫んだ。
文句なしの大会MVP。
WBC史上最高のヒーロー誕生だった。
村上宗隆|不振からの逆転サヨナラ
もう一人忘れてはいけない。
ずっと打てず、叩かれ続けた若き4番。
それでも栗山監督は信じ続けた。
そして準決勝メキシコ戦――
劇的サヨナラ打。

出典:https://www.wbc2023.jp/
「野球の神様っているんだな」
そう思わせる一打だった。
そして、今年メジャーリーグ移籍を果たしての
WBC参戦でどんな活躍を見せてくれるか?
史上最高の大会と呼ばれる理由
スター、ドラマ、視聴率、SNSの熱狂。
すべてが過去最高。
2023年大会は
**“WBCの完成形”**とまで言われている。
そして今――
歴史は再び動こうとしている。
次のヒーローは誰だ?
大谷の連続MVPか。
山本由伸か。
それとも新たな怪物か。
2026年、
新しい伝説が始まる。
まとめ|WBCは「スターが生まれる大会」だ
こうして振り返ってみると、
WBCの歴史はそのまま “スター誕生の歴史” だった。
イチローが伝説を作り、
カノが打撃で大会を支配し、
ストローマンがアメリカを覚醒させ、そして――
大谷翔平が漫画の主人公みたいな結末を描いた。
どの大会にも、必ず「時代の顔」がいる。
そして面白いのは、
その多くが “WBCをきっかけにさらにスターになっていった” ことだ。
松坂はMLBへ。
ダルビッシュも世界的投手へ。
大谷は世界最高のベースボールプレイヤーへ。
WBCはただの国際大会じゃない。
選手のキャリアを変え、伝説を生む舞台。
それが、この大会の最大の魅力なのかもしれない。
2026年大会展望|次のヒーローは誰だ?
そして、物語は終わらない。
次の舞台は――2026年WBC。
すでに主役候補は揃っている。
まずは日本代表
史上最多9人のメジャーリーガーを擁する
まさに勝ちに行くメンバー
首脳陣

投手

野手

⭐ 大谷翔平(日本)
前回大会MVP。
もし連続MVPとなれば、完全に“神話級”。
ただし、DH専念の見込みのため、
どれだけバッティングで貢献できるか?
経験・リーダーシップで前回大会同様
日本を牽引すること間違いなし。
⭐ 山本由伸(日本)
MLBでも証明された世界トップクラス右腕。
短期決戦では“エースの存在”がすべてを左右する。
松坂→ダル→大谷と続いた系譜を継ぐのは、
この男かもしれない。
2025年MLBワールドシリーズMVPで
世界から徹底マークを受けること間違いなし。
それでも、「負ける選択肢はなし」の
ゴールドコレクターを継続できるか?
⭐ アーロン・ジャッジ(アメリカ)
規格外のパワー。
一振りで試合を壊せるホームランバッター。
「スター性」という意味では、
最もWBC向きのスーパースター。
⭐ 世界の若手怪物たち
MLBにはすでに
100マイル連発の若手投手、怪物スラッガーがゴロゴロいる。
もしかしたら――
今はまだ無名の選手が、
大会後に「世界的スター」になっている可能性だってある。
それこそがWBCの醍醐味だ。
最後に4年に一度。
国の誇りを背負い、スターたちが本気でぶつかる祭典。
WBCは毎回、僕たちにこう問いかけてくる。
「次の伝説を目撃する準備はできているか?」
2026年、また新しいヒーローが生まれる。
その瞬間を、絶対に見逃したくない。
さあ――
次の主役は誰だ。
